大宮の家系『まる金 石川家』レビュー | 優しい味の家系
今回は大宮駅の『まる金 石川家』をレビューしていく。
大宮駅には家系ラーメン(資本系のぞく)は3店舗ある。
・武蔵家
・横浜らーめん桜花
・まる金 石川家
武蔵家には行ったことがあるが、桜花には行ったことがない。いずれ両店舗ともレビューしたい。
アクセス
大宮駅の東口を出て、左に進み、北海道らぁ麺ひむろがある角で右折。直進して、突き当りで左に曲がったビルの1階にある。入口が通りから見てやや奥まった場所にあるため、目立ちにくい感じがする。
店内の雰囲気
平日の14時ごろに行ったが店内にはお客さんが4名ほどいた。並びはなし。好きな席に座るよう案内される。カウンターとテーブル席がある。カウンターは一般的なラーメン家のカウンターよりやや高めで座りにくそうなので、テーブル席に着席。店員さんはキッチンが男性、ホールは外国人の女性だった。サービスは問題ない。吉村家系とか武蔵家とは明らかに違った雰囲気の接客で、普通の飲食店ぽい雰囲気だった。よく言えば落ち着いている。テーブル席が中心なので落ち着いてラーメンを食べたい人には良いと思う。
メニュー
ラーメンが800円。これが家系ラーメンで、他にもつけ麺や中華そばなど様々なメニューがあった。トッピングは九条ネギもあり。餃子やビールもある。家系はお酒を置いていないお店も多いので、ラーメン食べながら軽く飲みたい人には良いかもしれない。
私はラーメンをオーダーした。ライスは無料でつく。

卓上調味料/漬物
豆板醤、にんにく、青がっぱ、ラー油、お酢があった。豆板醤は固めで家系ではあまり見かけないタイプのものだった。

味
ラーメンのトッピングはのり3枚、九条ねぎ、ほうれん草、チャーシュー1枚。
『麺のみかため。味の濃さと油は普通』でオーダー。麺は固めだとかなりかたい!モソモソする感じなので『かため』ではなく『ふつう』か『やわらかめ』でも良いかもしれない。
チャーシューは特筆すべきところなし。ハム的な食感のチャーシュー。
スープはかなりあっさりした感じ。かえしによるパンチがなく優しい味で、豚骨の味もかなり弱め。物足りないという方もいるかもしれないが、これはこれで楽しめた。私はあまりお腹が減っていなかったのだが、食べ始めるとライス含めてスルリと行けた。麺がスープにあまり絡まないのでかなりスッキリと食べることができる。終盤まで満腹感を感じることなく完食した。家系では珍しくスープをかなりの量飲んでしまった。ちなみにライスは『普通』でもかなりドカ盛りだったので注意。(お茶碗がかなりでかかった)

まとめ
王道の家系ではない雰囲気と味だが、これはこれでありだ。麺はモソモソしたのがやや気になったが、スープとあまり絡まないので、食べやすさにつながっていた。ゆっくりした雰囲気の中で優しい味の家系ラーメンが食べたくなったらぜひ行ってみてほしい。
【感想】川上未映子『黄色い家』 | 一人称による圧倒的ライド感
すごいものを読んだ、というのがまず第一の感想だ。間違いなくこれは傑作だと思う。後ほど詳細に書くが、1人称で書かれていることで、主人公の思考や行動を追体験することになり、胸が痛くて切なくて怖くて動悸がした。
この記事では川上未映子さんの著書『黄色い家』の感想を書いていきたい。面白かったポイントや考えたことを中心に書いていく。ネタバレしているので未読の方は注意していただきたい。
★★★★★
★☆☆☆☆・・・最悪
★★☆☆☆・・・おすすめしない
★★★☆☆・・・普通
★★★★☆・・・お気に入り
★★★★★・・・傑作
あらすじ(公式サイトより)
2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい......。
著者プロフィール(Amazonより)
大阪府生まれ。2008年『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。『夏物語』は40カ国以上で刊行が進み、『ヘヴン』の英訳は22年国際ブッカー賞の最終候補に選出された
1人称のライド感
本作は主人公の花の1人称で書かれている。花の視点で何が起きたか、何を考えたかを書いている。著者の技術があまりにも凄すぎて、読んでいるうちに花と視点が同化していくような感覚を覚えた。FPSのゲームのように。
主人公の花には基本的には共感できない。私は男性だし、花ほど貧乏な家庭で育っていない、夜の仕事で働いたこともないし、家は綺麗に保っていたい、もちろんキャッシュカード詐欺に関わったこともない。
共感はできないのに、1人称だから花と視点が同化していき、花の思考や感情を追体験していくことになる。乗りたくない車に乗って進んでいくように。しかも中盤で花がやっている仕事と共同生活はいずれ破綻することがわかってくる。それからは破滅へ向けてひたすら進んでいくのだ。正直、終盤以降は、「この先どうなるんだろう」という気持ちと怖い気持ちが同居して、読んでいて動悸がした。
ここまで主人公と同化した感覚を覚えた小説は初めてだ。その体験があまりに圧倒的だったので本作の評価を『傑作』とした。
家族のこと
花は、黄美子さん、桃子、蘭と1軒家で共同生活をはじめる。当初は4人でスナック「れもん」を運営して、売り上げで1軒家の家賃を払っていたのだが、「れもん」はある日、家事で建物が焼けてしまう。花は家賃を払い、4人の生活を続けていくために、カード犯罪に手を染めていく。やがて少しでも多くのお金を稼ぐことが目的となり、共同生活を送る3人を支配するようになる。
前述したように、私は花の境遇や考えには共感はできない。ただ、お金を稼ぐということ。それが目的になって家族への思いやりを忘れてしまうというのは自分にも心当たりがある。仕事が生活の中心、価値の中心となってしまい、妻が話しかけてきても時間の無駄だと思ってしまって、適当にあしらった経験がある。一番大事なのは家族との関わりなのに。仕事をしていると仕事が中心になってしまうのは何故だろう。お金を得なければ生活できないこと、生活の中で仕事が占める時間が長いことが理由だろうか。
花も「4人でいること」だけを優先していたら違う結果になったのかもしれない。しかし、花以外の3人の未来を考えていない感じ、やる気のなさを見ると難しかったのかもしれない。
ウシジマくん感
本作を読んで雰囲気が似ているなと思ったのは『闇金ウシジマくん』だ。夜の世界が出てくるところだったり、登場人物に教養がなく何も考えていない人が多かったり、読んでいると絶望的な気分になってくるところが似ている。
まとめ
読んでいる間は花と無理やり同化させられて、感情を追体験させられる。読むのが非常につらい小説だった。ただ、600ページ近くあるのに2日ほどで読み終わってしまった。傑作といってよい小説なのは間違いない。ぜひ読んでいただきたい。
α7C II愛用者から見たSONY FE 40mm F2.5 G レビュー | 1点を除いて完璧なレンズ

α7C IIを購入して2か月ほど経っているのだが、合わせるレンズを決めかねている。
α7C IIの最大の魅力である『小型軽量』を活かせる、持ち出す心理的ハードルが低くて、日常的に使用できるレンズを探している。見た目もレンズを買う際に重視するポイントだ。
今回はEマウントの中では比較的新しい小型軽量レンズ『FE 40mm F2.5 G』をレビューする。α7C、α7CR、α7C IIなどに合う小型軽量なレンズを探している方の参考になれば幸いだ。
描写
描写で気になる点は特にない。色乗りがよく非常にきれいで歪みも抑えられ、解像感も高い優等生なレンズだと思う。解放がF2.5なのでさほど大きなボケは得られないが、F2.8通しのズームレンズよりはボケる。妻や友人などの写真を撮ったがおおむね満足できる結果ではあった。小型なため四隅の解像度が少し劣るとの声もあるが、撮影していて気になることはなかった。
AF
人物(大人)とスナップしか撮影していないので、動きの速いものを撮影したわけではないが、AFは非常に早い。撮影していてフォーカスが気になることはなく、合ってほしい場所にスッと合うイメージだ。
見た目/重さ
AF/MF切り替えスイッチとフォーカスホールドボタンあり。絞りリングや絞り指標がある。『FE 24mm F2.8 G』、『FE 50mm F2.5 G』、『FE 24-50mm F2.8 G』などと共通の高級感を感じるデザイン。個人的に最近のソニーのGレンズのデザインはソリッドで非常に好きだ。絞り指標があるのもデザイン的に良い。

α7C IIのデザインとテイストが合っており『ベストマッチ』と言える印象だ。レンズ固定式のカメラのように見える。α7Cと発売時期が近いのでデザイン的にも統一感を持たせているのかもしれない。

重さは『173g』でα7C IIと合わせると『687g』と非常に軽い。同じフルサイズのレンズ固定式カメラである『Leica Q3』よりも軽い。(『Leica Q3』はバッテリー込みで『743g』)α7C IIと『FE 40mm F2.5 G』の組み合わせは、『最軽量のフルサイズレンズ固定式カメラ』と言えると思う。しかもAFは爆速だ。
長さが『45mm』で、α7C IIにはベストな長さ。個人的にもう少し短いとベターだと思うが、文句はない。近い焦点距離で本レンズより短いのは、『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』のみである。(『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』は『36.5mm』)ハンドリングは非常によく、カバンへの収まりも良い。
付属のフードはフジツボ型だ。個人的に見た目は好みではない。フードを付けなくても写りに問題を感じることはなかったので、付けずに運用するのもおすすめだ。フードが必要であれば、『FE 24mm F2.8 G』の円形フードかHaogeのフードを購入すると良いだろう。

価格
マップカメラやカメラのキタムラで新品を購入すると、税込み『¥85,140』で購入可能だ。(2024年5月20日時点)中古だとマップカメラの美品が『¥78,800』で購入可能だ。
『40mm F2.5』というスペックを考えると、高価だという声もあるようだが、そうは思わない。高級感があり所有欲を満たす外観と小型軽量さに、良好な描写を持つことを考えると妥当な値付けだと感じる。
外観がかっこよいレンズは、各メーカーを見渡しても非常に少ない。ソニーの最近のGレンズ、GMレンズ以外だと、SIGMAのIシリーズ、LeicaやCosinaのMマウントレンズ、富士フイルムのレンズ、Nikonのごく一部のレンズ(『NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)』と『NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)』)くらだろうか。
【参考】Eマウントフルサイズ対応で300g程度の重量のレンズ一覧
新品で購入可能なEマウントの焦点距離35mm付近のレンズで300g程度で比較的軽量なレンズを一覧にしてみた。
価格の安さを求めるのであればタムロンかサムヤンをおすすめしたい。極限まで軽量を求めるのであれば『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』がおすすめ。外観重視であれば、『FE 40mm F2.5 G』か『Contemporary 35mm F2 DG DN』がおすすめ。

『FE 35mm F1.8』は本ブログでもレビュー記事を書いているので参考にしてみてほしい。
気になる点
描写やAF、外観が良い本レンズだが、1点だけ気になる点がある。それは、『焦点距離が40mmであること』だ。筆者は35mmが常用の画角なのだが、35mmと比べると40mmは狭い。35mmは広角と呼べるが、40mmは標準域だなと感じることが多い。
例えば、以下の写真では左側の自販機が途中で切れてしまっている。35㎜だったら、切れなかったと思う。できれば同じ開放F値で35mmで作ってほしかった。『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』があるので焦点距離が40mmになったのだろう。『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』は絞りリングがないし、良い意味でも悪い意味でも独特な色を出すので他レンズと合わせて使うときに使いにくい。デザインもα7Cシリーズにベストマッチとは言えない。

まとめ
良好な描写性能とAF機能を備えたレンズだ。
特筆すべきはα7c IIとベストマッチかつ高級感と所有感を感じる外観。
やや高価ではあるものの、40mmの焦点距離が気に入れば、α7Cシリーズのユーザーに非常におすすめできるレンズだ。
このブログは、映画、小説、カメラのレビューを中心に投稿している。
今後もカメラやレンズのレビューを追加していくので、この記事が参考になった方は読んでいただければと思う。
ロッテ浦和球場へ行ってきた(注意点やおすすめ座席の紹介)

筆者は横浜DeNAベイスターズを応援している。埼玉県に住んでいるので横浜スタジアムは遠くて年に2,3回しか行けないが、二軍の試合であればロッテ浦和球場とヤクルト戸田球場で行なわれる。今回はロッテ浦和球場に行ってきたので感想を書いておく。
はじめて二軍の試合へ行く方やロッテ浦和球場へ行こうと思っている方の参考になれば幸いである。
2024年5月の試合に行ったときの情報をもとに記載しているので、今後変更になる点もあるかもしれない。
アクセス
ロッテ浦和球場はJR武蔵浦和駅から15分程度の場所にある。私は西口を出て、線路沿いにまっすぐ進んで辿り着いた。駅から出るとロッテの看板が見えるので、看板を目指して歩けば迷うことはないだろう。

「絶対に歩きたくない!」という方は武蔵浦和駅の西口から『武浦02』というバスが出ているので、『沼影中央』で降車するのがおすすめだ。本数は多くないので時刻表を事前に確認しておこう。
料金
ありがたいことに入場料は無料である。
座席
座席は3塁側が200席、1塁側が100席程度だ。背もたれはないが1席ずつが独立したシートになっている。注意したいのは座席の裏に雨水が溜まっていて、座るとジョボジョボ~と垂れてくること。足元が濡れてしまうので注意しよう。
座席エリアも地面は砂なので、椅子が汚れていたり風が強いと砂が舞っていたりするので気を付けたい。汚れても良い靴と服で行くのがおすすめだ。

1塁側と3塁側どちらで見るのがおすすめか?
1塁側がビジターチーム、3塁側がロッテのファンが座っていたので、応援グッズを身に着けて応援したい方は応援している球団に合わせて選択すると良いだろう。

特にこだわりがない方は、特に夏場は、1塁側で観戦するのがおすすめだ。3塁側は日差しを遮るものが何もないのでかなり暑いが、1塁側は木があるので3塁側よりは涼しく過ごせる。

トイレ
トイレは3塁側はちゃんとしたトイレがある。公園にあるようなトイレのイメージだ。まだ新しく、しっかり掃除されていたのでかなり綺麗だった。

1塁側はフェスや工事現場にあるような仮設トイレのみなので、1塁側で観戦していても、トイレを利用するときは3塁側まで移動すると良いだろう。

試合開始何分前に行けばよいか?
対戦相手によると思うが、試合開始30分前には球場についておいた方が良い。私が行った日は平日だったが、30分前には1塁側は7割、3塁側は半分ほどの座席が埋まっていた。30分前には球場に着いておけば座って観戦できる確率が高いだろう。
ファンサービスは自粛中
残念ながらサインや写真撮影などのファンサービスは自粛中のようだ。

持って行った方が良いもの
-
座席クッション
座席が固いので試合中ずっと座っているとお尻が痛くなる。クッションがあると快適に過ごせるだろう。
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飲み物
球場内にアイスと飲み物の自販機はあるものの、数は多くないので、特に暑い季節は飲み物を持っていくと良いだろう。
自販機 -
帽子またはタオル、サングラス、日焼け止め
特に3塁側で観戦する場合は日差しが強いので帽子かタオルは必ず持って行った方が良い。サングラスもあると日差し対策はばっちりだろう。日焼け止めも塗りなおし用に持っていきたい。
まとめ
無料でプロ野球選手のプレーを間近で見られるので非常におすすめの球場だ。
二軍の試合は真夏でも12時や13時開始なので暑さ対策はしっかりとしていきたい。
α7C II愛用者から見たVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSレビュー | 色味が素晴らしいレンズ

4月中頃に沖縄へ旅行へ行った。旅行といえばズームレンズである。重いレンズは使いたくない。でもズームレンズが良い。明るさもある程度は欲しい。そんな時にEマウントにはいくつか選択肢がある。その1つが『Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS』だ。
沖縄ではα7C IIにこのレンズ1本のみで旅行中の写真を撮った。描写に関して注意点はあるが、総じてオススメできるレンズだ。α7C、α7CR、α7C IIなどを使っていて軽量なズームレンズを探している方の参考になれば幸いだ。
外観/重さ
「FE 28mm F2」「FE 35mm F1.8」「FE 50mm F1.8」「FE 50mm F2.8 マクロ」「FE 85mm F1.8」などと共通のツルっとしたデザインだ。Zeissの青バッチが付く。
AF/MF切り替えスイッチ、フォーカスホールドボタン、絞りリング、絞り指標はない。
ただし、「FE 35mm F1.8」で感じたような安っぽさは感じない。デザインは似ていると思うのだが、表面のツヤか、ZEISSバッチの効果か、、、高級感を感じることもできる。
付属のフードは花形だ。フードを付けるとより長くなってしまうのと、花形フードが好きではないので使用しなかった。フードをつけなくても写りに問題を感じることはなかった。
重さは『426g』でα7C IIと合わせても『940g』と1kgを切ってくる重さだ。
長さが『94.5mm』で、α7C IIにつけると長いと感じる。ただ、ズームレンズなので許容できるかなという気持ちになる。
重さと長さを考えるとギリギリショルダーバッグに収まるかなという感じ。ただ、バッグの中ではかなり存在感があるし、旅行中も『カメラ持っているなあ』という重さだったことは否めない。旅行中はモンベルのショルダーバックにハクバのインナーポーチを入れて持ち運んでいた。
描写
独特の色を出すレンズだ。Gレンズなど他のシリーズのレンズとは全く違う色味が出てくる。暖色よりのどこか温かみを感じる色が出る。

人を撮ったときと、食べ物を撮ったときに撮ってだしで非常にいい感じの色が出る。青空を撮影したときの色の出方もとても良い。どこかフィルムライクな青の出方をする。RAW現像では出そうと思っても出せない色なので、色味が気に入れば購入する価値はあると思う。

解像度は高すぎずちょうど良いと感じる。最新のレンズにはない温かみを描写できるレンズだ。特に広角から標準域にかけては非常に素晴らしい描写をすると思う。

望遠域の描写はあまりよろしくない。70mmだとピントが来ているのか来ていないのかよくわからない描写になる。絞ってもあまり改善はしなかった。望遠域をよく使うのであれば考慮しておきたい。
それでもこの色合いとツヤっぽい描写は上手くハマった時は他のレンズでは出せない雰囲気だと思う。

AF
人物(大人)とスナップしか撮影していないので、動きの速いものを撮影したわけではないが、AFは十分だ。
α7C IIの性能もあるのかもしれないが、「なかなか合焦しないな」とイラつくことは一度もなかった。
ただし、望遠域だとピント面でもぼんやりした描写なので、ピントが合っているのか不安になる、ということは何度かあった。
価格
マップカメラやカメラのキタムラで新品を購入すると、税込み¥107,910で購入可能だ。(2024年5月16日時点)
さすがにこの価格で購入する価値はないと思う。
この値段を出すのであれば、『TAMRON 28-75mm F2.8 Di III VXD G2』や『SIGMA Contemporary 28-70mm F2.8 DG DN』を購入するのがおすすめだ。自撮りをするのであれば、『TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD』も選択肢に入ってくるだろう。
中古だと美品が¥67,800で出品されており、この値段であればオススメできる。
Eマウント標準ズーム一覧
Eマウントの標準ズームのうち、F値が4より小さく一定のレンズを一覧にしてみた。複数人での自撮りで使える軽量なレンズとしては、『17-50mm F4 Di III VXD』、『FE 24-50mm F2.8 G』、『FE 20-70mm F4 G』あたりが候補となる。

まとめ
24mm~50mmをメインに使う人で、普段は単焦点を使っていて、旅行やお出かけ用に自撮りもできるズームレンズが欲しい、という方におススメできるレンズだ。
70mm付近の描写はかなり甘いというかぼんやりしているので注意が必要だ。
24mmは2人で無理なく自撮りができる一番狭い画角だ。28mm始まりのレンズだと2人での自撮りは難しいので、開放F値が大きくなってもこのレンズを使う意味があると思う。

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今後もカメラやレンズのレビューを追加していくので、この記事が参考になった方は『読者になる』ボタンを押していただければと思う。
α7C II愛用者から見たSONY FE 35mm F1.8レビュー | 外観が気にいればおすすめできるレンズ

α7C IIを購入して2か月ほど経っているのだが、合わせるレンズを決めかねている。
α7C IIの最大の魅力である『小型軽量』を活かせる、持ち出す心理的ハードルが低くて、日常的に使用できるレンズを探している。見た目もレンズを買う際に重視するポイントだ。
今回はEマウントの35mmの中でも軽量で明るいレンズである『 FE 35mm F1.8』をレビューする。α7C、α7CR、α7C IIなどに合う小型軽量なレンズを探している方の参考になれば幸いだ。
描写
描写で気になる点は特になく、優等生なレンズだ。色乗りが良く、歪みも抑えられ、解像感も高価なレンズほどではないにしても十分に高い。解放がF1.8なので大きなボケも得られる。
妻や友人などの写真を撮ったがおおむね満足できる結果ではあった。特に開放付近では解像感が高すぎないのでポートレートや人物を入れたスナップに向いている。
AF
人物(大人)とスナップしか撮影していないので、動きの速いものを撮影したわけではないが、AFは十分に早い。
フォーカスを合わせるときにカタカタと小さな音がするのが気になる人もいるかもしれない。ただ、そこまで大きな音ではないため使っているうちに慣れた。
見た目/重さ
太目のフォーカスリング。AF/MF切り替えスイッチとフォーカスホールドボタンあり。絞りリングや絞り指標はない。「FE 28mm F2」「FE 50mm F1.8」「FE 50mm F2.8 マクロ」「FE 85mm F1.8」などと共通のツルっとしたデザイン。
α7C IIのデザインとはテイストが異なっておりチグハグな印象だ。個人的には安っぽさを感じてしまうデザイン。レンズということを考えずに、7万円程度するモノと考えると質感が伴わないと感じる。
重さは『280g』でα7C IIと合わせても『794g』と軽い。
長さが『73mm』で、α7C IIにつけると少し長いように感じた。ハンドリングが悪いということはなくてあくまで見た目の問題だが気になる。M型Leicaに90mmのレンズとかをつけたときの見た目に似ている。α7C系と合わせるのであればFE 40mm F2.5 Gと同じ長さ45mmくらいがベストだと思う。
付属のフードは花形だ。私は花形フードが見た目的に絶対に受け入れられないので使うことはなかった。フードを付けなくても写りに問題を感じることはなかったので、付けずに運用するのもおすすめだ。

価格
マップカメラやカメラのキタムラでは、新品が税込み¥73,689で購入可能だ。(2024年5月15日時点)中古でも値段はあまり変わらなくてマップカメラの良品だと¥68,800だ。
描写はよく、AFも早いのだが外観があまり好みではないので、この値段だと少し高いと感じた。ただ、他メーカーの純正35mmを見てみると、キヤノンは『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』が¥69,300、ニコンは『NIKKOR Z 35mm F1.8 S』が¥106,590なので特別高いというわけではない。
個人的には同じくらいの値段を出すのであれば、『SIGMA Contemporary 35mm F2 DG DN』または『FE 40mm F2.5G』の2つを魅力的に感じる。外観がカッコ良いから。
【参考】Eマウントフルサイズ対応で300g程度の重量のレンズ一覧
新品で購入可能なEマウントの焦点距離35mmのレンズで300g程度で比較的軽量なレンズを一覧にしてみた。(FE40mmも迷う人が多いと思うので掲載)
価格の安さを求めるのであればタムロンかサムヤンをおすすめしたい。極限まで軽量を求めるのであれば『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』がおすすめ。

『FE 40mm F2.5G』は本ブログでもレビュー記事を書いているので参考にしてみてほしい。
まとめ
一定程度の描写性能と良好なAF機能を備えたレンズだ。
個人的には外観が気に入らなかった。モノとしての質感の高さやα7C IIとのマッチングがないと感じた。
外観は気にならない方で、軽量なレンズを探しているのであれば、描写とAFが良好なので、おすすめできるレンズだ。
このブログは、映画、小説、カメラのレビューを中心に投稿している。
今後もカメラやレンズのレビューを追加していくので、この記事が参考になった方は読んでいただければと思う。
セリーヌ・ソン『パストライブス/再会』
★★★★★
★☆☆☆☆・・・最悪
★★☆☆☆・・・おすすめしない
★★★☆☆・・・普通
★★★★☆・・・お気に入り
★★★★★・・・傑作
※ネタバレしているので鑑賞前の方はご注意ください
あらすじ(公式サイトより)
ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。
記憶に残る景色がすべて美しい
鑑賞したのが1か月前なので記憶をたどりながら書く。
まず、劇半が素晴らしい。
アメリカのインディバンドGrizzly BearのDaniel RossenとChristopher Bearが担当している。
なつかしさで温かみを感じるような曲の数々。
さびしいような落ち着いたような気持ちになり、Apple Musicで何度も聞いている。
そして、ソウルとニューヨークの風景。
ニューヨークはもっと冷たい街のイメージがあったけれど、温かいイメージ。
ソウル・ライターの写真のように望遠レンズで切り取られた景色、人物。
ラストシーンでヘソンにさよならしたノラはアーサーの胸の中で泣く。
ノラとヘソンは恐らくもう二度と会わないだろう。2人の未来はなくなった。
ノラにとってヘソンを選ばないということは故郷である韓国とそこで過ごした美しい子供時代を捨てることを意味する。
彼女はニューヨークでの今の生活とアーサーを選んだ。
今は会わなくなった友人や知り合いを思い出す。小学校のころ登下校が一緒だった友人。中学・高校で話す中だったけれど今は会わない知り合い。稀に同窓会や結婚式で会う人もいて、会えば話すけれどかつてのような親密さは戻ってこない。あの人たちは今は元気だろうか。
あるいは昔の恋人、デートした女の子たち。彼女たちは今は元気だろうか。どこで何をやっているのだろう。かつて共有した親密な時間は失われてしまった。向こうも僕も変化しているので、いま会う機会があっても昔のようには話せないだろう。そもそも会う機会がないだろう。
親との関係にも同じことが言える。親に全幅の信頼を置いて、甘えられる、安心できる時間と空間がかつてはあった。朝、目を覚ますと母が僕の部屋の窓からベランダに洗濯物を干している。母は脱水した洗濯物をカゴに入れ、ベランダにかけたハンガーに干していく。
「ごはんできてるよ。時間は大丈夫?」
「うん・・・」
僕は不機嫌そうに起き上がり、階段を降りてリビングにいく。麦茶を飲んでぼうっとする。母も降りてきて、朝食の用意をする。トースト、サラダ、ソーセージ。僕は何もせず安心感の中でテレビを見る。今では僕はもう親に朝食の準備をしてもらうことに安心感を感じない。悪いなと思って自分も手伝う。自分が変わったのであの安心感は失われてしまった。それは大人になった、ということなのだろうけど、寂しさは残る。
とりとめのない感想になったが傑作だと思った。





