α7C IIを購入して2か月ほど経っているのだが、合わせるレンズを決めかねている。
α7C IIの最大の魅力である『小型軽量』を活かせる、持ち出す心理的ハードルが低くて、日常的に使用できるレンズを探している。見た目もレンズを買う際に重視するポイントだ。
今回はEマウントの35mmの中でも軽量で明るいレンズである『 FE 35mm F1.8』をレビューする。α7C、α7CR、α7C IIなどに合う小型軽量なレンズを探している方の参考になれば幸いだ。
描写
描写で気になる点は特になく、優等生なレンズだ。色乗りが良く、歪みも抑えられ、解像感も高価なレンズほどではないにしても十分に高い。解放がF1.8なので大きなボケも得られる。
妻や友人などの写真を撮ったがおおむね満足できる結果ではあった。特に開放付近では解像感が高すぎないのでポートレートや人物を入れたスナップに向いている。
AF
人物(大人)とスナップしか撮影していないので、動きの速いものを撮影したわけではないが、AFは十分に早い。
フォーカスを合わせるときにカタカタと小さな音がするのが気になる人もいるかもしれない。ただ、そこまで大きな音ではないため使っているうちに慣れた。
見た目/重さ
太目のフォーカスリング。AF/MF切り替えスイッチとフォーカスホールドボタンあり。絞りリングや絞り指標はない。「FE 28mm F2」「FE 50mm F1.8」「FE 50mm F2.8 マクロ」「FE 85mm F1.8」などと共通のツルっとしたデザイン。
α7C IIのデザインとはテイストが異なっておりチグハグな印象だ。個人的には安っぽさを感じてしまうデザイン。レンズということを考えずに、7万円程度するモノと考えると質感が伴わないと感じる。
重さは『280g』でα7C IIと合わせても『794g』と軽い。
長さが『73mm』で、α7C IIにつけると少し長いように感じた。ハンドリングが悪いということはなくてあくまで見た目の問題だが気になる。M型Leicaに90mmのレンズとかをつけたときの見た目に似ている。α7C系と合わせるのであればFE 40mm F2.5 Gと同じ長さ45mmくらいがベストだと思う。
付属のフードは花形だ。私は花形フードが見た目的に絶対に受け入れられないので使うことはなかった。フードを付けなくても写りに問題を感じることはなかったので、付けずに運用するのもおすすめだ。
価格
マップカメラやカメラのキタムラでは、新品が税込み¥73,689で購入可能だ。(2024年5月15日時点)中古でも値段はあまり変わらなくてマップカメラの良品だと¥68,800だ。
描写はよく、AFも早いのだが外観があまり好みではないので、この値段だと少し高いと感じた。ただ、他メーカーの純正35mmを見てみると、キヤノンは『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』が¥69,300、ニコンは『NIKKOR Z 35mm F1.8 S』が¥106,590なので特別高いというわけではない。
個人的には同じくらいの値段を出すのであれば、『SIGMA Contemporary 35mm F2 DG DN』または『FE 40mm F2.5G』の2つを魅力的に感じる。外観がカッコ良いから。
【参考】Eマウントフルサイズ対応で300g程度の重量のレンズ一覧
新品で購入可能なEマウントの焦点距離35mmのレンズで300g程度で比較的軽量なレンズを一覧にしてみた。(FE40mmも迷う人が多いと思うので掲載)
価格の安さを求めるのであればタムロンかサムヤンをおすすめしたい。極限まで軽量を求めるのであれば『Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA』がおすすめ。
『FE 40mm F2.5G』は本ブログでもレビュー記事を書いているので参考にしてみてほしい。
まとめ
一定程度の描写性能と良好なAF機能を備えたレンズだ。
個人的には外観が気に入らなかった。モノとしての質感の高さやα7C IIとのマッチングがないと感じた。
外観は気にならない方で、軽量なレンズを探しているのであれば、描写とAFが良好なので、おすすめできるレンズだ。
このブログは、映画、小説、カメラのレビューを中心に投稿している。
今後もカメラやレンズのレビューを追加していくので、この記事が参考になった方は読んでいただければと思う。